自分の黒歴史と青山繁晴氏
私は学生時代、ネトウヨだった。
彼の北朝鮮に対する主張などまさにその通りだと思っていて、こんな人が政治家になればいいのに、と思っていた。
6/10に放送された「よるバズ」で、久しぶりに彼の話す動画を見た。
結論から言うと、氏の発言に非常に幻滅し、自分の恥ずかしい過去を思い出し残念な気持ちになった。
氏は加計学園の問題に対し、全く問題でないとの一点張りをし、他の出演者の意見を聞かないどころか、他の方に対し全くリスペクトのかけらもないような振る舞いをしているようだった。
私は、yahooニュースのコメント欄などのネットの非常によくない言論に対して思うことがある。
それは、各個人がどんなコメントをしようが勝手であるが、他人に対するリスペクトが感じられないようなコメントは嫌いなのだ。
私はかつて青山繁晴氏の北朝鮮に対する主張に対し賛同していたので、他人に対するリスペクトが感じられない現状の彼に対して、yahooコメントに書き込んでいる人たちと同レベルの知性しか持っていないように感じ、残念に思った。
同様に加計学園の問題で、かつてヤンキー先生と言われた義家副大臣が、内部告発をしてきた官僚に対して国家公務員法違反であると発言し、国家によるいじめではないかと批判を浴びている。
青山繁晴氏と義家副大臣、かつてキラリと光る個性を持っていた二人だが、権力の側につくと、こんなにも醜く映ってしまうのか。
話を元に戻すが、青山繁晴氏が加計学園問題において、与党にまずい点はなく、むしろ悪いのは足を引っ張る野党である、との発言が大変気に入らない。
加計学園問題に興味のある一般国民が知りたいのは、加計学園の先行プロセスにおいて公平性が守られたか、と言う点ではないか。
与党を支持するものはどいつもこいつも、この問題は既得権益を守ろうとするものたちとの戦いである、と主張するのだが、
私たちが知りたいのは、その既得権益を守ろうとするものたちとの戦いの中で、公平性がちゃんと守られたか、と言うことなのだ。
既得権益と戦うためなら、民主主義に基づかなくても言い訳がないだろう。
それに加えて、既得権益を守ろうとするものたちとの戦いである、との主張は、ある種政治家同士だから通じるものであり、全く国民目線でないのだ。
官僚同士がそういった会話をするのであればまだわかるが、政治家というものは常に国民目線でなければならないのではないか。
青山繁晴氏の発言を聞いていても、やはり彼の発言からは国民目線が感じられなかった。
この手の保守系の人たちは、とにかく国というものが第一でなければならないので、私たちと話が噛み合わないのだ。
国のことを本気で考えてくれている点には非常に感銘を受けるのだが、またその思想は全体主義で危険なのだ。
全体を見るものは、全体の中に必ずいる少数者に想いを馳せなければならないのだ。
自分と意見の異なるものを排撃するものに、全体を預かる資格などない。
彼には与党として全体を預かるものの資格がないように感じた。
彼の拉致被害者に対する活動など、彼の全てを否定するわけではないが、彼のような人間は全体として、非常に危険である。
なんとか気づいて欲しいのだ、自分が危険な存在であることに。