社会とのチューニング

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今時の若者に反抗心がない理由

私は今年で26歳である。

 

先日、あるきっかけにより今時の若者に反抗心がない理由がわかった。

 

あるきっかけとは、なぜ私は最近の自民党による非常に強権的な国会運営にはらわたが煮え返る思いをしているのだろうとふと思ったということだ。

 

私は、強権を振りかざして少数の意見を排除するものが大嫌いだ。

 

おそらくこの理由は、私の父親が現代においては非常に珍しい、昭和的で、星一徹みたいな奴だったことによる。

 

この星一徹は、家族に対し非常に強権的であり、手はあげなかったものの非常に強い言葉によるDVを行い、子供の頃の私に非常に強いトラウマを植え付けた。

 

父親そのものにもトラウマがあるのだが、私は子供の頃、この男に対して何も反抗できなかったのだ。

 

子供という立場に甘えて、母親の陰に隠れてしまったという惨めさこそが、子供時代の最も根源的なトラウマである。

 

時代が進むにつれ、星一徹のような父親は消えていった。

 

例えば、大学紛争が最も激しかった時代、当時の学生たちの家庭ははほとんど星一家のようなものだったのではないか?

 

家庭において非常に抑圧されていた当時の学生たちが、自分の家庭の抑圧性を、当時の日本の権力者たちに見出し、反抗したのではないだろうか。

 

私は、反権力の根源性を、家庭のトラウマに見る。

 

なぜ権力に反抗するのかという理由に対して、反権力がかっこいいとかそういうのではなくて、自分の中のトラウマが思い出され、居ても立っても居られないのだ。

 

若者が反抗しない理由として、未来に希望がないだとか、色々言われてはいるが、私にとっては全く見当外れである。

 

また、同世代の人が、反抗しない理由として、反抗するのがかっこ悪いなど、非常にスマートなポジションを取っているが、

 

そういう人の家庭には、星一徹はいなかったのではないか。

 

いなかったのであれば、反抗する意味などないし、その理由もわからないだろう。

 

また、わからないからこそ、私のようなものが滑稽に見えるのかもしれない。

 

若者が民進党ではなく、自民党に投票することとも関連性が見えてくる。

 

私にとって安倍政権というのは、その強権的な政治スタンスがトラウマものなのだが、

 

それにトラウマのない若者というのは、テロなど頻発する国際情勢において、指導力のある政権というように見えてしまうのかもしれない。

 

安倍政権というお上、また親というべきものに反抗心を持つ人が生まれてくる土壌が、今の日本の家庭にはなくなってしまったのだろう。

 

子供は褒めて育てろという。

 

その通りだと思うのだが、本人が居心地がいいだけの環境に置かれていただけでは、ただ従順な人間になってしまう。

 

反抗心は人から教わるものではない。

 

子供の頃の強烈な体験によって、適切な反抗心を養えるのだ。