忖度(1)
森友学園問題で一般人も知るところとなった「忖度」。
大雑把に言えば、上下関係や、空気を読むことを重視することだ。
私は小さな頃から、家庭ではに於いては専制的な父親の顔色を伺い、学校では仲間外れにされぬように余計な発言をせぬように気を配った。
こうやって文章に起こしてみると、うだつの上がらない小役人のようだ。
いわゆるまじめ系クズそのものである。
非常に小心者な私の気質もあるが、周りの空気も間違いなく
暗黙のルールを破る者を決して許さない、というものだった。
「忖度」という言葉を初めて聞いた時、この問題は年齢や場所を問わず、日本にはびこる病理だと思った。
忖度しなければ生きていけない官僚達を哀れに思い、また私の父もこうして生活費を稼いでいるのだと思うと人ごととは思えなかった。
(忖度2に続きを書きます)